コンタクトの度数を間違えるとどうなるのか

視力計測機器

コンタクトは、今や視力矯正のためだけのものではありません。レンズに着色をしたカラコンなどの登場により、おしゃれのために使う人も増えています。カラコンやサークルレンズであれば「度なし」というものがあり、目に装着するだけで簡単に瞳の印象を変えることができます。しかし、目が悪い人は透明なクリアレンズにせよ、カラコンなどにせよ、コンタクトで視力を矯正しなくてはなりません。

視力矯正のために、メガネを使っているという人も多いでしょう。メガネに度数があるように、コンタクトにも度数があります。メガネとコンタクトは同じ視力矯正装置ではありますが、両者の度数は共通のものではなく、メガネの度数が分かっているからコンタクトも同じものを、というわけにはいきません。理由のひとつに、目とレンズの距離があります。

メガネのレンズは眼球から少し離れた位置にありますが、コンタクトのレンズは瞳に直接触れる形で利用します。その距離の違いから、メガネとコンタクトの度数は全く別のものになります。

では、度数を間違えてしまうとどうなるのでしょうか。誤った度数ではものが見づらくなるということはなんとなく分かっていても、具体的にどのように見えづらくなるのか分からなければ気をつけようがありませんよね。実は、コンタクトも使っていくうちにだんだんと視力が下がってしまい、度数が変化してしまうことがあります。自分の視力が下がっていないか確認するためにも、度数のあっていないレンズでの見え方を確認しましょう。

度数が弱すぎる場合は?

目をおさえる女性視界が全体的にぼんやりとし、よく目を凝らさないとものを見ることができません。ものがぼやけて見えてしまうため、この状態で自動車や自転車などの乗り物を運転して移動をすると、思わぬ事故を引き起こす可能性があります。

特に自動車は自分だけではなく他人を巻き込んだ大事故につながる可能性があるため、運転をする際には規定以上の視力でなければならないという規定があります。自転車には視力に関する規定はないものの、強度乱視の人が視力矯正器具を使用せずに自転車を運転すると安全義務違反となり、取り締まりの対象となります。周りのものがよく見えない状態で自動車等を運転することが危険であることは言うまでもありません。

また、普段の生活にも支障が出ます。遠くのものが見づらくなるため、外出時はもちろん、自宅にいる際もものが見えないというストレスを抱える原因となります。

度数が強すぎる場合は?

視界がくっきりとし、遠くまで見えるため一見、何の問題もないように思われるかもしれません。しかしそのようなことはなく、近くを見るときには目の筋肉が強く緊張した状態になります。そのため、頭痛や吐き気といった体調不良を引き起こすことがあります。コンタクトの度数が合っていないと感じた場合も、自己診断で度数を上昇させてはいけない理由は、体調に影響するためという理由もあります。

コンタクトの度数はどうやって調べる?

コンタクトの装用指示書(処方せん)を取り扱っている眼科で視力検査を受けると、どの度数のレンズを購入すれば良いかわかります。すでになんらかの製品を使用している方であれば、箱や小分けのブリスターパックに書かれている数字を参照するという手段もあります。

装用指示書の見方であれば、レンズアップルという通販サイトが装用指示書の見方について解説しているページがあります。→https://www.lens-apple.jp/howto/prescriptionransi/
自分に合った度数のレンズを使って快適なコンタクトライフを送りましょう。